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2013年 01月 23日
東京に初雪が積もった翌日、音楽家の黒田京子さんよりお花をいただいた。 うすいピンク色にふっくり膨らんだチューリップの蕾。 新鮮で可憐で邪気の入りこむ余地のない完璧な存在。100%可憐。 チューリップがうれしくて、花瓶に生けてじっと観察をした。 花びらが幾重にも重なって、先っちょには複雑な造形の山脈がひろがって見える。 この山脈をかき分けて内へ内へと進んでいくと、真珠とか、泉とか、赤ん坊だとか、思わぬ宝物がそっと隠されていそうな気がする。 この姿をそのまま描き留めておきたい。チューリップをまえにしてインクの色を流した。徐々に色が蕾のかたちを浮かびあがらせてゆく。それと同時に蕾の重さも立ち現れてきた。 ようやくその姿を描き留めたとおもったとき、謎めいた山脈がはらりとほどけ、蕾は完全にひらいて了った。 松岡芽ぶき作品サイト bud's eye #
by cafe_mearium
| 2013-01-23 21:38
| 植物
2012年 12月 15日
奈良で育ったというのに、西大寺に詣ったことがなかった。晩秋の奈良への帰省の折、西大寺の駅に降り立った。駅から目と鼻の先にある西大寺の本堂へ。そこにしずかに佇む文殊菩薩騎獅子像と四侍者像にはじめて会った。 獅子に乗った文殊菩薩、ぐるりに従う優填王、最勝老人、仏陀波利三蔵、そして善財童子の4人の従者像。わけても、うるうると濡れたような眼をした善財童子のお姿がことのほか可愛らしい。 像の前に灰谷健次郎著『兎の眼』の文庫版がひらかれていて、善財童子像の描写のくだりが紹介されていた。 大学でたての小学校教師、小谷先生が子供のもんだいに疲れをおぼえ、大阪の鶴橋から近鉄に乗って西大寺の善財童子に会いに来る。 『「こんにちは……と小谷先生は呼びかけた」 「ちゃんとまっていてくれましたね」 小谷先生はほほえんだ。 あいかわらず善財童子は美しい眼をしていた。ひとの眼というより、兎の眼だった。それはいのりをこめたように、ものを思うかのように、静かな光をたたえてやさしかった。』 寺に隣接する幼稚園から、子供らのはしゃぎ声が響いている。 紅葉の葉っぱひとつひとつが、お日様の光を透かしてちいさい掌をいっぱいにひらいている。 奈良の実家の本置場で、子供のころに読んだ『兎の眼』をみつけた。ページの間にお菓子の屑がはさまって、なんとも汚い本だけれど、なつかしくうれしい。読書週間の気分にもどっていっきに読んだ。品格のある文章がこころに染みわたった。 子供は親や大人のあやまちをゆるすことを生れながらに知っているという、それほど慈悲深い存在だと、どこかで読んだことがある。善財童子のように、動物や赤ん坊、子供の眼があんなにもうつくしいわけが腑におちた。 *『』内は「兎の眼」灰谷健次郎著/理論社より *松岡芽ぶき作品サイト bud's eye #
by cafe_mearium
| 2012-12-15 22:49
| 奈良・飛鳥
2012年 11月 22日
夏に京王線の駅で練馬区美術館のステキなポスターの日本画をみかけて行きたかった『船田玉樹』展、気がついたら終わっていた。心のなかに“船玉”という文字と『花の夕』という梅なのか桜のか分からない大樹の画の、斬新な構図や色彩が心に残ったまま秋が深まった。 先日『あきたま。』展の開催も終わり、ホッとひと息ついた頃、代官山のアートフロントギャラリーにて『船田玉樹ー創造の森へ』が開催されるのを知って、初日に駆けつけた。 やっぱり来てよかった。 屏風絵などの大作は、風や光や空気のざわめき、花の芽や蕾の息吹までかんじられるうっとりするくらい心地よい画だが、文人画のような小品の水墨画も中国の元の時代の倪瓚や八大山人をおもわせるブレブレ感がステキ。絹にぼんやり薄墨を背景とし、前景に精緻な乾筆で松や竹を描いたシリーズもリヒターを感じるくらい斬新で未来的なものだった。 『船田玉樹画文集 独坐の宴』によると、船玉さんこと船田玉樹は1912年に広島生まれ、速見御舟や小林古径に師事したのち、1938年からは丸木位里らと「歴程美術協会」を結成、日本画のアヴァンギャルドを展開した。戦後は郷里の広島にひきこもり画壇などには背をむけて、ただひたすら自らの画を描き続けたという。日本画のみならず油絵や硝子絵なども描いているのもガラス絵好きとしてはうれしい。 いくら広島にひきこもって、画壇の競争や社交とは無縁に孤高を保ち画を追求する、とはいってもこれだけの仕事をしたからには誰か慧眼のギャラリストの目に留まったろうし、また船玉さんも世の中の多くの人に認められたい想いはあったろうと推測される。 訪れたアートフロントギャラリーで北川フラムさんが早くから船玉さんの仕事を紹介していたと知った。カフカのマックス・ブロートみたいに慧眼で、良心があって、その仕事を世に知らしめるだけの情熱を持った人がいて、よかったなぁ、船玉さん…。 アートフロントギャラリーでの展示は12月9日(日)まで。 絵は上『暁のレモン園』1949年の一部 下はアートフロントギャラリーで展示されている『倣古画(猫)』の一部 松岡芽ぶき作品サイト bud's eye #
by cafe_mearium
| 2012-11-22 16:07
| アート
2012年 10月 31日
冬の匂いのする11月のはじめ、 写真と画と詩による、ちいさな展覧会をひらきます。 お散歩がてら高輪のギャラリーへどうぞおでかけください。 掲載画は新作より「ふたつの眠り」。 ある写真集でアフリカはナミビアに住むヒンバ族の少女を見てはっとした。全身に赤い泥を塗り、はちきれんばかりの肌がエネルギーに満ちみちて、まるで豊穣の女神を思わせた。そのお腹は満月のごとくやさしい弧を描いて膨らんでいた…。 その像は、やがて命を孕んだ眠る少女の絵となった。 ひとつじゃないふたつの眠りの絵です。 竹浪明×松岡芽ぶき2人展「あきたま。」 2012年11月3日(土)~11月13日(火) 7日水曜日は休み 14:00~19:00(最終日~18:30) 書肆 啓祐堂 #
by cafe_mearium
| 2012-10-31 21:05
| 展覧会
2012年 09月 09日
写真家白石ちえこさんの写真展を観にいった。
白石ちえこさんの優しい眼差しで切り取った風景が、写真黎明期にみられ、今は忘れ去られていた“ぞうきんがけ”という技法で表現されていた。よく見ると黒色に銀の粉がキラキラ光っていて、鉛筆による細密画みたい。 明治や大正時代の写真をみると、ただ人物や風景が映っているのではなく、それを超えた何かが写っているように感じることがあるけれど、それと同じ銀の魔法が白石さんの写真にも現れていた。 銀に煙った霧のなかに眠ったような双子の鹿や、月、風に吹かれる椰子などステキな作品たちにうっとりしていたところ、これから始まるという青色日光写真のワークショップに誘われた。子供の頃の理科の時間を思い出して、飛び入り参加させていただいた。 白石さんお手製の青い乳剤を塗った印画紙上に影のかたちを捕まえるべく、残暑の公園に出かけた。忘れていた夏休みの宿題を思い出した具合で、大の大人たちがぞろぞろと白石先生に着いて行った。 白石ちえ子写真展「いつか見た風景」は京橋のARTSPACE繭にて9月12日水曜日まで。 *青色日光写真たち *檸檬月_青色日光写真(強い太陽の光で焼付けられた木の葉の影) 松岡芽ぶき作品サイト http://www.mebuki-m.com #
by cafe_mearium
| 2012-09-09 19:41
| アート
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